オプション取引で「ショートストラドル」という
取引手法があります。
高めの証拠金が必要ですが
相場が膠着状態の時は、非常にオイシイ取引手法となります。
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▼「ショートストラドル」
オプション取引には「ショートストラドル」
という取引き方法があります。
1年のうちに何度かは、
上へも下へも行かない、
膠着している相場の時期があります。
そのような相場状態の時に
仕掛けると非常に有効な取引です。
どのような取引?
例えば日経平均価格が21000円の時に。
21000円を挟んで行ったり来たりの相場展開であれば
SQまでそれほど大きなブレがないと思う時が
仕掛け時です。
□両方同時に売り建てる
具体的な手法としてはSQ値の予想価格の
権利行使価格のコールオプションと
プットオプションを両方同時に売り建てます。
今月のSQ値は、だいたい21000円処だと思う場合は
同一権利行使価格21000円の
コールオプションとプットオプションを両方同時に売り建てるという手法です。
□注意点は?
▽注意点として、仕掛けるのはSQ日の2~3日前のみとすること。
出来るだけエントリー期間は短めにすることです。
なぜならば相場の未来は1時間後10分後1分後でも
誰にも分かりません。
相場急変はつきものという考えは常に持っていないと
痛い目に遭います。
▽オプションの売り建ては
権利行使価格が日経平均価格の現在値よりも遠い場合
例えば23000円や18000円の時は放置しておいても
滅多なことはありません。
しかし「ショートストラドル」を仕掛けたときは
監視が必要です。
相場急変に対応できるようにしておいて下さい。
▽日経平均価格と近い権利行使価格の場合には
売り建ての証拠金が高くなります。
日経平均価格と直近の場合の証拠金は
コールとプット合わせて約100万円が必要となります。
先物のラージ1枚取引が96万円ですので
日経平均価格と直近の権利行使価格を売り建てる場合には
先物のラージ1枚取引出来るほどの証拠金が必要となります。
いくら儲かるの?
日経平均価格と直近の権利行使価格の
プレミアム価格は期待感から高めについています。
その時の相場状況によりますが
21000円のコール・プットともにプレミアム価格は
だいたい150円くらいだと思われます。
(あくまでも推定です!)
仮にSQ値が21000円で決まった場合
オプション価格は権利行使価格を「コールの場合は超えない」
「プットの場合は下回らない」場合にはゼロ円となります。
したがって満期の利益は
コール側の150円プット側の150円
全て利益となり
最大利益額はコール150円プット150円分で合わせて300円
30万円の利益となります。
□損益シミュレーション
▽SQ値が
21000 コール0円+150円プット0円150円 150+150=30万円の利益
21500 コール500円-150円=マイナス350 プット0円で+150 -350+150=20万円の損失
21300 コール300円-150円=マイナス150 プット0円で+150 -150+150=ゼロ
20500 コール0円-150円=+150プット150-500円=マイナス350円 +150-350円で20万円の損失
20800 コール0円-150円=+150プット150-200円=マイナス50円 +150150-50円で10万円の利益
ということになります。
まとめ
□ショートストラドル
手法 | 日経平均価格の直近のコールオプションとプットオプションを同時に売り建てる |
期間 | 出来るだけ短いほうがベスト
SQ日の2~3日前のみ |
メリット
|
1)コールオプションとプットオプション両方のプレミアム価格が利益となる。
2)短期間で利益が大きい |
注意点 | 1)相場予測が外れた時は損失は大きくなる
2)証拠金が高い 3)監視が必要 4)上級者向けの取引となりますので、初心者はやらないほうが〇 |
証拠金に余裕のある方はチャレンジしてみてはいかがでしょうか!
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