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上げは善、下げは悪!
私が投資を始めた頃は株式投資の現物株のみで
買った株が上がると利益となり
値下がりすると損失になるという
認識しかありませんでした。
まさに上げは善、下げは悪というイメージです。
週刊誌の株式の特集等でも上がる銘柄は
紹介されていますが下がる銘柄は書いてありません。
私が一番最初に投資をしたアイテムは
株式投資でした。
まずは本屋で株式取引の入門書を購入して勉強したものですが
株式の入門書には株式取引の基本は「安く買い、高く売る」と書いてあり
値上がりする株式はどれかを探していました。
また私が投資を始めた頃は証券会社の人から
「〇〇会社の株は上がりそうなので、
今が買いですよ!」と勧められたり
業績がいい会社は株価も上がるものと「会社四季報」で探して
買ったりしていました。
下がって儲かる?!
世の中には、上がっても、下がっても利益になる
投資法があることを知りませんでした。
信用取引というものがあって、自己資金以上に
株式を買うことが出来るのは、あとで知りましたが
その時も自己資金以上に株を買えるだけだと
思っていました。
会社の先輩が「下がったほうが儲かる投資がある」
「売ったほうが利益が取りやすい」
このような言葉を聞いても何のことか
さっぱり分かりませんでした。
先輩に空売りの手法を教えてもらい
やっと納得したものでした。
実際は持っていない株式を信用取引で借りて売る!
これが「空売り」の基本です!
空売りが有利
相場は「天井3日底値100日」といわれるように
下げの期間が長く、値上がりするのは一時です。
株式投資は値下がりを期待して
空売りをかけたほうが短期間で利益を
上げやすく、空売りが圧倒的に有利です。
私もそうであったように
株は値上がりで利益、値下がりで損失という
シンプルな考え方しか初心者の方には分かりません。
こういうことからも「上げ(買い)は善、下げ(売り)は悪」
という風潮があるように思えます。
「投資の世界では95%の人が退場していく」と言われるのは
初心者は値上がりでしか利益を上げられない、
仕組みを理解できていないという部分もあるのかも知れません。
無知は罪
ソクラテスの「無知は罪」という言葉があるように
何をするにも十分に知る、しっかりと本質を学ぶ
ということが非常に大切です。
空売りを知らずして相場に挑むのは
少年野球チームがプロ野球チームと
試合をするようなものです。
100%勝ち目はありません。
空売りは株式投資以外の投資でも有効です。
日経平均オプション取引においても空売りはかなり有効な
投資戦術となります。
オプションのプレミアム価格は時間とともに右肩下がりと
なる性質ですので空売りの手法は大変有効です。
この性質を利用して空売りメインで利益を
とっていくのがオプション取引とも言えます。
仮に値下がりを期待してプレミアム価格50円を
空売りしたとして、20円になった時に買戻しを
すると30円(3万円)の利益となります。
空売りの注意点としては、空売りをするのには証拠金が必要となります。
証拠金不足には細心の注意が必要です。
不足した場合には追加証拠金が発生します。
また「買いは損失限定、売りは損失無限大」となります。
まとめ
トレードには買いと売りがあります。
空売りをすることで、下がっても利益になります。
空売り・信用売りを理解するとトレードの幅は絶対的に広がります。
逆に理解していないと常勝トレーダーに
なることは難しいです。
しかし空売りしたものは期日までに買い戻さなくてはなりません。
空売りはオプション取引においては絶対的に有利です。
株式投資での空売りは信用取引となり
証券会社の審査に通らなければ出来ません。
オプション取引で空売りするのには
先物オプション口座の開設と証拠金が別途必要となります。
証拠金が不足すると追証(追加証拠金)が発生し
翌日午前中に証券会社への入金が必用となります。
(証券会社によっては15:00までのところもあります。)
「買いは損失限定、売りは損失無限大」となり
空売りをするには証拠金を意識し、
細心の注意をもって挑むことです!
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